Les esprits/精霊
SPIRITUALS XYLOPHONE


日本の美しい自然精霊と木琴の喋り

 

曲名と使用楽器 試聴は上のプレイヤーでどうぞ

  • 松島 - Matushima 4:00 (ブルキナバラフォン18鍵)
     芭蕉は松島の絶景に句が無く、さて松島や、松島や、と呪文のようにくり返したという
  • セレニテ - Serenite 6:07 (コギリ) アサヒギャラリーにて Live録音
     清明心。「セレニテ」のライブ音源。竹本忠雄氏に捧ぐ。
  • 武蔵野 - Musashino 21:24 (コギリ) 武蔵野画廊にて Live録音
     狭霧立つ雑木林、失われゆく人と自然の景観
  • 物の怪 - Mononoke 5:31 (コギリ)アサヒギャラリーにて Live録音
     目に見えずともそこに在る自然霊と不可思議の世界。
  • 滝 - Une chute d'eau 7:31  (コギリ)
     滝の下、悠久の魂は出会う。
  • 月の出 - La lune parait 3:40 (ブルキナバラフォン18鍵)
     幽玄なる地平に望洋と月が昇ってゆく。   

(ほか録音 hyotan-yaスタジオ)


CDライナーより

 レ・ゼスプリ/精霊   せい れい 【精霊】

   1.物質的な身体をもたないが,ある種の個性を備えた超自然的存在や力。
    草木河川等に宿るとされる。
   2. 死者の霊魂。肉体を離れた死者の魂。       (大辞林 )
  
   
   ある戴いた手紙からレ・ゼスプリとはフランス語で精霊のことと知った。

   手紙---「ディスク、聴きました。 前にも感じましたが、『 レ・ゼスプリ』
   (精霊、les esprits)と呼びたいような世界を感じます。 」
 
    意味は単純だが深い。 「精霊」とは目にはっきりとは見えない。 
   だが、人の考えうる想像を遙かに超えて生きる何ものかではないか? 

 自然界に放出され、死に絶えたと思われたある植物のいのちが、ふたたび蓮の一粒の種子から遥か数千年を経て甦った話がある…。
 そこにこそ私は名付けようのない「精霊」と呼ぶべきものを見る。
 奇しくも私は個人を超えた何ものかを奏し、曲としているのだと思う。 

 このアルバム「レ・ゼスプリ」を、親愛なる竹本忠雄氏の七十九回目の誕生日に捧げます。   
 Chancey  2011.7.24

 竹本忠雄 筑波大学名誉教授
 コレージュ・ド・フランス元客員教授で、フランス騎士勲章受章。著書「マルローとの対話」「皇后宮美智子さ ま祈りの御歌」、「めぐりきて蛍の光」。フランスの文化相アンドレ・マルロー氏とも親交のあった日仏文化の 頂点


 植物には不思議な生命力がある。
 ジャケットのオオガハスは発掘された縄文期の丸木舟の中の一粒の種から甦ったものだ。木も切り倒されて一度死んでからその精霊と呼ぶべきものを別の形で帯びる。
 アフリカ木琴もその一つだ。大樹ニウラを数年間乾燥させ、そのエッセンスのみとなった大樹は乾いた明るい音となる。いのちは必ずしも一つの永遠では無く、死と生の繰り返しの中にダイナミックに謎を秘めて存在している。
 凝縮されたそれら巨樹の神秘は、大地の精霊のみならず、星空と宇宙の霊妙な力も秘めている。私の、「レ・ゼスプリ」とはその生きた神秘のことである。